中学受験 偏差値30台からの逆転合格

六年生夏まで一番下のクラス、そこから準御三家に合格するまでの経験をまとめたブログ

「分かる」と「できる」の違い

あるある

「分かる」と「できる」は違うとよく聞きます。頭で分かったとしても、必ずしも実行できるわけではない、という意味で。「できる」を示す、これが100%「分かる」を示す(逆に「できない」と「分かっていない」)という人も私の周りにいました。

「分かる」も大事、ただそれ以上に「できる」こそ重要と私は誤解していました。

 

算数の解き直し

テストのあとに息子が算数を解き直していました。できなかった問題をもう一度解き、できるようにする。すばらしいことです。

しかし、そばで解き直しを見ているとき、気付きました。確かにもう一度解いているのですが、その前に「自分が何を間違えたか」を分かろうとしていないことを。

 

理想的には、次の二つのステップが必要だと思います。

 

  • 「分かる」ステップ

テストの採点が終わったら解答・解説を見る。そこで間違った問題を見つけ、自分が何を間違えたか、原因(計算ミス、問題の読み間違え、基本原理の理解不足、など)を理解し、つぶしこむ(間違えやすいところの再確認、教科書に戻って復習、など)。

「分かる」はインプットと言えます。

 

  • 「できる」ステップ

解答を見ずにもう一度解き直す。できることを確認する。つぎに同じような問題がでても解ける。「できる」はアウトプットと言えます。

 

息子は「分かる」ステップをすっ飛ばし、「できる」ステップを繰り返していました。「分かる」ステップは解答・解説を読んで自分なりに気付きを得るもの。

正直、解説を読んで理解するのがめんどくさいのです。国語が苦手な息子らしい、と言えばその通りなのですが・・・

 

解き直しだけして仮に答えが合っていたとしても、それはたまたまでしかない。時間が経って同じような問題がもう一度でたときに間違える可能性がある。このことに気付きました。

 

「分かる」の重要さ

その気付きを踏まえ、息子には必ず「分かる」をするんだよ、重要なんだよ、と言い続けました。本人は「そうなの!?」という反応であまり実感がなく、何気なく取り組んでいました(このあたり、幼いと感じる部分でしたが・・・)。

 

しかし、あるとき息子に「アハ(気付きをえる瞬間)」がおりてきました。それは、解説を読んで自分が間違えたところを理解しているとき、「あ!?ここはできないといけないところだった」、と。

「分かる」ステップで間違っていなかったこと、「できる」ステップで間違っていたこと、そして「できる」ステップで間違ってしまうととてもくやしいこと。

 

このとき、一回り成長したなと思いました。とはいえ、この「アハ」がおりてきたのは2022年1月の中学入試シーズンに入ってからのことでした・・・

 

moltke.hatenablog.com

 

ハラハラ・ドキドキの中学入試の1月のひとコマでした。この経験から、私自身、「分かる」も「できる」も同じくらい重要なのだと思うようになりました。

 

「分かる」と「できる」の違いが大きい科目・小さい科目

算数・国語・理科・社会の四科目のうち、考えることの占める割合が大きい算数国語は、この違いが大きいと思います。それに比べると、理科社会は小さいと思います。特に社会は暗記が多いので小さいと思います。

(社会も項目をバラバラに覚えるのではなく、常識・他の項目との意味・関連付けが必要になるので、単純な暗記科目ではないのですが)

 

「分かる」と「できる」の違いと、それを本人・家族がどう取り組んでいけるか、これらを踏まえて「逆転の策(2)」に行きます。