中学受験 偏差値30台からの逆転合格

六年生夏まで一番下のクラス、そこから準御三家に合格するまでの経験をまとめたブログ

「解ける」にはどうするか

「分かる」「できる」までは来たものの、「解ける」までには至っていない。つまり、実力はついているのに、成績がついてこない。今回は、このような場合にどう対処したかをまとめます。

 

まず問題用紙をみることがおススメ。なぜなら、問題を解いたあとが残っているから。子どもが何をできなかったか想像しながら、子どもと話すとよいと思います。

 

全体的にすべきこと

  • 解ける・解けないを最初に判断する

テストがはじまったときに、問題全体を見わたして、解ける・解けないの判断が必要になります。テストはすべての問題に正解できなくてもよい、これを前提としています。

逆に、とれる(他の受験生がとる)問題をおとさず、それ以外の問題をどれだけひろえるかが、合格のキーになります。

 

合格者の平均点・最低点を公表している学校は多いです。最低点は満点ではないです。この事実が示すように、解ける・解けないを判断することが重要になります。

 

しかし、子どもには一番目の問題からすべて解くという習慣が日々の勉強で身に付いているので(まじめな子ほど)、そこを修正する必要があります。

 

  • 時間配分に気を付ける

この趣旨は「解ける・解けないの判断」と同じです。解ける問題に時間をつかい、解けない問題に時間を浪費しない、これにつきます。

 

解ける・解けないの判断ができたうえで、時間を考慮して、どの問題にどれだけの時間をつかうか決める必要があります。そのためにも、テストが開始したら、一呼吸をおいて、テスト全体を見わたし、時間配分を意識することが重要だと思います。

 

子どもは日々の勉強で時間をいくらつかっても問題を解こうとします。これ自体はよいことですが、テスト・本番ではアウトです。

 

  • 必ず転記する

テストのあとに自己採点をするために、問題に自分の解答を残すと思います。算数であれば式だけでなく、解答を。国語の選択問題であれば〇を。それを解答用紙に転記することを忘れる(場所をミスする)と悲劇が起きます。

 

これはとてもくやしい。そのため、転記し忘れないことが大事です。とはいえ、なれていないとすべて解きおわるまで転記しないこともありえます。解くたびに必ず転記する、これも意識してしないとできないことです。

 

科目ごとにすべきこと

  • 算数:式を丁寧に書く

算数のテストで、特に大問1,2の冒頭の問題で×がついたときは要注意です。それは、このような問題は落としてはならない(他の受験生がとる)からです。

 

大問1,2の問題では、考え方でミスするというよりも、計算でミスをすることが多い。そのミスの原因として、雑に解くというのがあります。例えば、字がきたない・読めない途中の式を飛ばす、など。

 

考え方があっていたとしても、これらが原因でミスをするともったいない。解き直しで自分が何をミスしたか理解し、次はミスしないようにする。この基本動作の大切さを繰り返し息子に伝えました。

 

  • 国語:漢字を丁寧に書く

中学受験では漢字のとめ・はね・はらいがしっかりとみられます。そのため、漢字を書けたとしても、点数が取れないこともあります。漢字は1~2点の配点のため、ここでミスをすると、他の受験生に後れをとることになります。

 

たかが1点、されど1点。合格者最低点の前後に何人もの受験生がいることを踏まえると、漢字のミスが痛いことに気付くと思います。そのため、漢字は毎日、何度も何度も繰り返しの練習が必要です。

 

  • 理科:図を書く、数字に〇する

理科で思考力をもとめる問題に必要です。意外にも意図・前提を正しく理解せず、失点することが多い。そこで、問題文をしっかりよみ、その内容を図にする。そして、問題文の中で、問題を解くうえで重要になりそうな数字に〇を付けて目立たせる。

 

こういう地道なことをつづけ、ミスをできる限り減らす。これが点数につながります。

 

  • 社会:漢字を書き間違えない(書いたあとで見直し)

歴史の問題で人物名・できごと名が問われることがあります。この漢字をまちがえて1~2点を落とすのはもったいない。特に人物名はミスしやすい。

 

人物名を一朝一夕でおぼえることはできないので、地道にとりくむ必要があります。

 

親にとっては当たりまえでも、子どもにはできないことが多い。テストを通じてできないところをみつけ、1つ1つつぶしこむ。地味な作業を六年生後半では続けました。