野球の監督・コーチ・選手
今回は野球と中学受験のちがいについて、登場人物の視点でまとめようと思います。
野球
野球には大きく3つの種類の登場人物がいます。監督、コーチ、そして選手です。それぞれの役割は、以下と思います。
(1)監督
- 長期的な戦略づくり(例えば、チームにおける野手の走攻守のバランス、投手の先発・中継ぎ・抑えの組み立て)
- 戦略を実行するための具体的なプラン(施策とスケジュール)の立案、管理
- 試合の指揮
(2)コーチ
- 監督の手足になり、練習では選手を指導し、試合では指示をおくる。
(3)選手
- 監督とコーチのもと、練習して試合を戦う。
中学受験
中学受験では、コーチになるのが塾の先生、選手になるのが受験生と思います。この点は異論がないと思います。
一方、監督が誰なのかは明確な答えはないと思います。なぜなら、子どもによっては、選手でありながら、監督もできるからです。そうでない子どもなら、親が監督を引き受ける必要(覚悟)があります。
トップ校の合格者体験記を読むと、そういう子どもがいることに気づきます。そのような子どもの体験記の中には、以下の特徴が表れています。
- 自分が将来何になりたいか
- 3年間、どのように勉強に取り組んだか
- 日々の勉強で目的(具体的に何を学ぶか)と時間(何分何時間でやるか)を意識したか
特に3点目が重要。例えば、15分単位で何を勉強し、どの単元の苦手なところを解消したかを書いているか、など。質のいい勉強をしているので、最小限の努力で最大限の成果を得ているな、と感じます(正直、ここまですごいのには驚きます)。
このブログでは、中学受験での親の関わりが勝負の決め手だったと繰り返しています。それは、息子が監督をできるほど、精神的に成長できていなかったので、そこをサポートする必要があったからです。