中学受験 偏差値30台からの逆転合格

六年生夏まで一番下のクラス、そこから準御三家に合格するまでの経験をまとめたブログ

ここまでの振り返り・後編

反省点

  • 中学受験における親の関わりの重要さ

高校・大学受験の勉強はすべて自分でするもの。親の世話になった人はあまりいないはず。ここが、中学受験の勉強と決定的に違う点です。

 

まず勉強の質・量。中学受験に関する本によると、10数年前にトップ校で出題された問題はいまや中堅校でも出題され、年々レベルが上がっているようです。

「すごいぞ 小学生!」というYoutube番組もある通り、問題は難しいと感じます。確かに中学受験勉強を教えるために親が予習しても骨が折れる。

また塾で出される予習・復習は山のようにあり、すべてをこなすことはとても難しい。何をやり、何をすてるか、優先順位付けは小学生には難しいと思います。

 

次に子どもの成長のばらつき。息子の話を聞いていると、しっかりしている子もいれば(例:文学名作を読破した子や、歴史にマニアックな子)、息子のように幼い子(例:棒をもって某アニメの呼吸をマネする息子)もいます。

勉強の計画を立てて実行すること、解き直しをしながら弱点を見つけて克服すること。これ、できる子とできない子に二極化すると思います。

 

勉強のレベルが上がり、塾の勉強が山のようにある中で、器用に上手くできる子であれば大丈夫だと思いますが、息子のようにできない子もいるのが現状ではないでしょうか。そのような子には親がしっかりと面倒を見る必要があると思います。

勉強は塾と本人に任せるべき、確かにその通りなのですが、息子が自走できるようにサポートする必要がある点を認識できていなかったことは反省点でした。

 

  • 成績・クラスを上げることは並大抵ではない

息子の組分けテストの成績はずっと低空飛行(Aクラス)でした。そのカラクリは、クラスごとの授業と、すべてのクラスで同じテストにあると思います。

 

塾では、子どもの習熟度の違いにもとづきクラスを分け、授業をしています。これは合理的なものだと思います。一方、すべてのクラスで同じテストを定期的に受け、全体の中での位置付けを明確にしています。これも合理的だと思います。

ただ、その成績でクラスを分けるとなると、上のクラスで授業を受ける子ほどよい成績をとりやすい傾向にあると思います。もちろん、テストの内容であう・あわないがあるので、成績がある程度上下するものの、クラスは固定化しやすいとは思います。

 

上のクラスで授業を受けている子よりも高い成績を取ることがどれだけ難しいか、これに気付けなかったことが反省点でした。

(だからこそ、入塾前の準備がとても重要、中学受験における発射台、その後のスタートダッシュの起点になると思います、中学受験に関する本でも同じことが言われていました)

 

  • 基礎力(計算、漢字・ことば)

中学受験における応用問題は、一部だけ取り出すと基本的な問いが複数重なって複雑に見えたり(こねくり回した問題)、少し違った角度から問いを見る必要があったりするものと以前書きました。

ここで、基本的な問いを解くことくらいは問題なくできるはず、と思ってしまいました。これが間違いでした。

 

息子を見ていて、基本的な問いを解くことがいかに難しいか。まず基礎力がついていない。計算を取ってみても、とても遅い。途中で間違える。

これを直すためには計算の反復練習が重要にもかかわらず、それに気付けなかったことが反省点でした。もちろん日々練習はしていました。が、圧倒的に量が足りなかった

 

基礎力である計算ができないから、算数の基本的な原理をマスターできない。原理がマスターできないから基本的な問いができない。基本的な問いができないから応用問題が解けない。

もちろん基本的な問い、応用問題も解けることはあります。ただ、これはまぐれであって、同じような問題がでても解ける(再現できる)とは限らない。学力の積み上げの土台である基礎力が本当に大事でした。

国語も同じです。漢字・ことばが分からないと、文章問題の意味が分からない。問いに対して適切に解答できない。