逆転の策(2) 個別指導・後編
国語の「できる」まで親がチェックするのはムリ、そんな時間もない。この部分はアウトソースせざるをえませんでした。
さまざまな選択肢
アウトソース先として「個別指導塾」を候補にしました。個別指導にも、スタイル・深度はいろいろ。中には、子どもの課題を洗い出し、克服するために伴走までする、もはやコンサル!というものも。
我が家は、すでに通っている集団塾(四谷大塚)を最大限に活かすため、それに準拠した形での個別指導をお願いすることにしました。
東京個別指導学院、自宅から通える場所にあったこともあり、話を聞きに行きました。
(きめ細やかなサポートになればなるほど値段は上がります。我が家は自分たちでできないことを特定し、部分的なサポートをお願いすることで値段をおさえました)
目からウロコ
東京個別指導学院の教室長からいくつか質問されたあと、集団塾のことを教えてもらいました(教室長も集団塾出身とのこと)。
- 生徒一人ひとりに応じた柔軟な対応は難しい
- 下のクラスになればなるほど授業への集中力が低くなる
- 「分かる」は教えられるが「できる」までは見切れない
これらは、まさに私たちが聞きたかったこと。そこで、教室長に息子は国語の語い力と読解力が弱いので、そこを強化していきたいと思っていると相談しました。
教室長から聞いた、個別指導の考え方は以下の通り。
- 塾にすべてお任せという姿勢ではダメ
- 塾の時間は限られるため、家庭学習が成績アップのカギ
- 塾は「分かる」から「できる」までカバー可
- 塾と家庭学習で役割分担が必要
そこで、「分かる」の語い力は家庭学習でやり切る、「できる」の読解力を個別指導してほしい、と伝えました。
その結果、四谷大塚の国語の副教材を使ってまだやっていない問題を解く。その中で息子にどれが解けた・解けなかったか確認し、その根拠を一つ一つ聞く。これを繰り返すことで読解力の精度を上げていく。これらをお願いすることになりました。
ここから、週一回(80分)の個別指導が始まりました。
フォローアップ
個別指導の数回授業をうけたあと、教室長とフォローアップ面談をすることになりました。
その面談で教室長から、国語では筆者の視点に立って読む・書く必要があるものの、息子は自分の視点で読む・書くスタンスが見える。筆者に共感できたときには問題が解けるが、そうでないときは解けない傾向があると指摘いただきました。
つまり、他人の意見(客観)と自分の意見(主観)が混ざっている状況でした。
このような状況を打破するため、これからも「問題を解きながら筆者視点になるように訓練していきます」「選択・記述とも、これからも解答の根拠を確認していきます」、このように提案いただきました。
まさに渡りに船。苦手な国語を克服するため、個別指導を併用しながら悪戦苦闘していくことになりました。